『ギルバート・グレイプ』/『デトロイト』
『WHAT'S EATING GILBERT GRAPE』(1993)
「eat」には「食べる」以外の意味もあるのだと、この映画で知った。
前に1度見たけれど映画館で見れるのならと
早起きして見てきた。
弟に、家に、街に囚われたギルバート。
ディカプリオとジョニー・デップの演技が光る1本です。私はこの頃のジョニー・デップが1番好きなのかもしれない。
静かな街で特別大きな事件は起こらない。
ギルバートは家族のために自分の将来もあやふやにしてしまう。外からやってきた彼女が彼を変えてしまうまでは。
『DETROIT』(2017)
『ギルバート・グレイプ』の後にこちら。
最初はスルー予定だったけれど、ウィル・ポールターが悪そうな顔をしてたので。
想像を超える悪い顔をしていました。
1967年、アメリカのデトロイトで起きた暴動のさなか、実際にあった時間を元に作られた1本。
見ている途中、なんて理不尽な世界なんだろうと何度も考えた。
正直、もっと派手な展開かと思っていたけれど、淡々とその夜の出来事が描かれる。
だからこそ、これは映画じゃなく現実に起きていたことなんだと思うと、あの夜の緊張感がこちらにも痛いほど伝わってきた。
事件が終わっても、何も解決していない。
このことが1番厳しい現実を突きつけられる。
見終えたあと、どっぷり疲れた。自分が知っていると思ってたことは、本当に一部分なんだと気付く。
幸せな感情には一切ならないけれど、見て損はない。気持ちを整えて色んな人に見てほしい。